2026/08/18
ガット船は、貨物をつかむグラブを備え、自ら航行できる運搬船です。砂利や石材などの輸送で使われます。国土交通省の用語辞典でも、グラブ付きの自航運搬船として説明されています。国土交通省「みなと用語辞典」
建設資材の輸送を検討するときには、「船で運べるか」に加えて、「どのように積み下ろすか」まで確認することが重要です。ガット船の特徴と、荷主側で押さえておきたい点を整理します。
グラブは、資材をつかんで移動させるための装置です。ガット船はこの設備を持つため、船側の設備を使った荷役を検討できます。
ただし、設備があることと、希望する場所で荷役ができることは別です。船から荷置き場までの距離、岸壁の形状、周囲の障害物、貨物の性状によって、作業方法や対応可否が変わります。
「港にクレーンがないので運べない」と決めつけず、現場条件とあわせて相談してみましょう。
砂利や土のように、一つずつ箱詰めせず、まとまった状態で運ぶ方法を「ばら積み」といいます。ガット船による輸送を検討する際は、資材の粒の大きさや形状、つかみやすさなども確認します。
同じ資材名でも、水分の多さや異物の混入状況が異なれば、取り扱い条件が変わることがあります。初めて扱う品目は、名称だけでなく仕様書や現物写真を共有すると、認識の違いを減らせます。
また、袋入り、パレット積み、液体などの貨物は、ばら積み資材と同じ方法で扱えるとは限りません。荷姿まで具体的に伝えることが大切です。
荷役を船側の設備で行うか、陸側の設備で行うかによって、必要な人員・設備・調整事項が変わります。依頼時には次の3点を確認しましょう。
船にグラブがあっても、陸側の作業がすべて不要になるわけではありません。荷役後の資材整理や搬出まで含めて、関係者の役割を決めておく必要があります。
最初に確認したいのは、貨物の種類、数量、港の条件、納期です。
数量は重量と容積を分けて整理します。港については、船が安全に出入り・接岸できるか、積み下ろした資材を受け入れられるかの両方を確認します。判断に必要な港の資料が分からない場合は、港名と利用予定の場所から相談を始めましょう。
納期は船の到着日だけでなく、荷揚げを終えたい日時や、現場への搬入期限まで伝えると具体的です。天候や港の利用状況による調整も考え、工程にどの程度余裕があるかを共有します。
どの港でも対応できるわけではありません。船の大きさや喫水、荷役設備の作業範囲、岸壁の利用条件などの確認が必要です。実際に利用できる港・数量・日程は、個別の条件をもとに検討します。
また、ガット船という名称だけで、海底からの採取や浚渫などの工事まで依頼できるとは限りません。依頼したい作業が「資材の輸送」なのか、それ以外の作業を含むのかを明確に伝えてください。
真栄海運の海上輸送のご案内では、使用船舶としてガット船を紹介しています。輸送したい資材と区間が決まっている方は、ガット船による資材輸送を相談するからお問い合わせください。