2026/10/19
船員の求人票に「荷役作業の補助」と書かれていても、具体的に何をするのかはイメージしにくいものです。クレーンを操作するのか、スコップで砂利を動かすのか。危なくないのか。
この記事では、真栄海運が運航するガット船の荷役作業について、甲板員が実際に担当する仕事を紹介します。未経験から入社した方が、最初にどこから関わるのかも合わせて説明します。
ガット船は、船に備え付けたクレーン(ガット)で荷物の積み下ろしができる貨物船です。港側に大きな設備がなくても荷役ができるため、砂利やコンクリート資材、真砂土などの建設資材を運ぶのに向いています。
積み地では資材を船倉に積み込み、揚げ地では現場やストックヤードに下ろす。この「積み」と「揚げ」が、荷役作業です。瀬戸内海の短期航海では、数日に一度はこの作業があります。
| 場面 | 甲板員の役割 |
|---|---|
| 入港・着岸 | 係留ロープの取り扱い。岸壁との距離を見ながら船を固定する |
| 荷役の準備 | ハッチ(船倉の蓋)の開閉、クレーンまわりの安全確認 |
| 荷役中 | クレーン操作者への合図、周囲の人や物の安全確認、積み荷の状態確認 |
| 荷役後 | 甲板や船倉まわりの清掃、ハッチの閉鎖、出港準備 |
荷役の中心はクレーンによる機械作業で、人力で資材を運ぶ場面はほとんどありません。甲板員に求められるのは、周囲をよく見て、声と合図で安全を守ることです。
入社してすぐにクレーンを操作することはありません。まずは先輩船員のそばで、荷役の流れと危険な場所を覚えます。「クレーンの下には入らない」「ロープが張っているときは近づかない」といった基本の安全ルールが最初の学びです。
慣れてきたら、ハッチの開閉や清掃、合図の補助など、できることを少しずつ増やしていきます。2〜3日に1度は帰港するサイクルの中で、乗るたびに経験が積み上がります。
荷役は船員の仕事の中でも、特に安全への意識が求められる場面です。だからこそ、先輩が丁寧に教え、少人数でも確認し合う文化があります。
文章だけでは伝わりにくい部分は、応募前の見学やご質問で確認していただいて構いません。募集職種や待遇は採用情報に、ご質問はお問い合わせからどうぞ。